今から40年前、大学生の頃に始まったオーディオ。
当時のオーディオ雑誌の中では、瀬川冬樹さんや菅野沖彦さんなどオーディオ評論家が高級アンプとしてMark Levinson、McIntosh、Marantzなど、またスピーカーではJBL、Altec、Tannoyのモニタースピーカーが再現する素晴らしい音楽について多く寄稿 していた。
雑誌の中での海外製オーディオ製品に憧れを持ちつつも、その高価さゆえ購入まで至らなかった。当時はオーディオは大きなブームとなっていて、国内では総合電気メーカー(松下 東芝 日立 シャープ サンヨー NEC ソニー ヤマハ)やオーディオメーカー(トリオ パイオニア 山水 デンオン オンキョー)そしてオーディオ専業メーカー(ラックス アキュフェーズ(ケンソニック) SAEC FR ナカミチ スタックス オーディオテクニカ)が各社素晴らしいオーディオ製品を開発し、オーディオ市場に高級品から普及品まで幅広い製品を出していた。
その中でアンプは、やはりLuxmanと決めていたのでプリメインアンプLUX L-309Vを購入した。スピーカーにはヤマハNS-690 II、レコードプレーヤにはデンオンのダイレクトドライブモーター、アームはイギリスSME社の3009 Improved、カートリッジは放送局で使われていると言われていたデンオンのDL-103Sを新宿のダイナミックオーディオ店で購入した。
その後、オープンリールデッキにしようかとも迷ったが、その先進性のメカニズムからナカミチ700 IIを当時で20万円前後で購入しその音質にはおどろいたものだった。
その頃はまだ多くの真空管アンプが市場に出ていたが、トランジスタアンプの音質のスピー ド感に比べ、真空管アンプは温かい雰囲気を持ったアンプという印象だった。
しかしその頃でもMarantz7やMcIntosh240の真空管を使ったアンプにはどこかしら興味を持っていたのでしょう、未だに当時の記憶が残っています。
さて、40年以上過ぎ、2016年夏、神田の真空管の専門店であるアムトランス社で、真空管アンプ・キットの試聴会に参加しました。このキットにアムトランス 社で特注の抵抗やコンデンサなどの部品を使用したアンプを聴いてみると、結構現代的な音がします。昔の真空管アンプのイメージとは異なり、更には真空 管のオレンジ色の光にほ興味を持ちました。
しかしながらキットでの販売であり、ハンダゴテは何回か1箇所2箇所程度のハンダ付けはしたことはありますが、きれいなハンダ付けの経験はありません。
ただ、このアンプにはキットの他に完成品も販売されていました。そう時間が経たず結局、このエレキットのTU-8200を購入しました。

オーディオで使われる真空管、出力管を調べたところ、主として300B、KT88、EL34の3種類でした。
300B
オリジナルの300Bのメーカーは、電話機器を製造するために設立されたGray & Bartonという歴史ある会社です。まだラジオが世の中に出る前です。
Gray & Bartonは1872年にWestern Electric Manufacturing Companyになり、1881年にはWestern Electric Companyとなりました。1年後にWestern Electric CompanyはBell Telephoneの製造部門となりました。
Western Electric Export Corporationは、Western Electric の外国部門とオーディオ関係のマーケティング部門として1928年に設立され、そして1942年にWestrex Corporationとなりました。1958年にLitton IndustoriesがWestrexの一部を吸収しました。
さて、300Aは1933年にWestern Electricにより製造されました。300Bは1938年に出ましたが、底部のバヨネット・ピンが45度回転していること以外は300Aと全く同じです。
Western Electricは300A/Bを27Aトランスミッターや86A、86B、86D、87A、91A、92Bなどのアンプ、軍用機器、アマチュアのラジオに使用しました。そしてまた、多くの映画館ではその音響システムとして300A/Bが使われました。
KT88
KT88はKT66の改良版として1956年にGEC社によって開発されました。イギリスではGEC社の子会社であるMOV社(Marconi-Osram Valve)により製造され、アメリカではGenelex Gold Lion社により製造されました。

ハイパワーと低い歪のためギターアンプ用としてよりもハイファイアンプ用として知られています。
EL34
EL34は1953年にMullard社とその親会社Phillips社によって開発されました。

EL34は1960年代から1970年代に有名なDynaco社のStereo70やLeak社のTL25(mono)やStreo60など高出力パワーアンプに使われ、 また6L6やKT88や6550のような真空管より低電力で好ましい歪のため高級ギターアンプでも使われました。
6L6が「アメリカン・トーン」で知られますが、一方EL34は「ブリティッシュ・トーン」で知られるイギリスのギターアンプに多く使われました。
真空管アンプにはトランジスタアンプにない、素晴らしさに溢れています。ただシングルアンプは出力が小さいので、今後もう少し大きな出力がだせるKT-88のプッシュプルアンプを使ってみたいと思っています。
